<下書き>第30回:【CNC複合自動盤】1台で完結する加工の世界

はじめに

 カム式自動盤やCNC自動盤について学んできた皆さんにとって、今回から始まるシリーズは “進化版” の内容です。
 「CNC複合自動盤」 —— これは、現代の精密部品加工を支える非常に高機能な加工機です。
 今回は CNC複合自動盤とは何か? その基本からご説明します。

CNC複合自動盤とは?

 CNC自動盤とは、”コンピューター制御で、自動で材料を供給し、旋削加工する機械”の事でした。
 CNC複合自動盤の”複合“とは、旋削加工以外の加工も出来ることを意味しています。
 つまり・・・
 ”コンピューター制御で、自動で材料を供給し、旋削加工をベースに、フライス加工までできる機械

 CNC複合自動盤を使わない従来の加工ではこうでした・・・

  • 工程1.旋盤で削る
  • 工程2.フライス盤に移して穴あけ
  • 工程3. 別の機械でタップ(ネジ)加工

 CNC複合自動盤なら・・・

  • 工程1.全部1台で完結します!

複合自動盤のメリット

項目従来CNC複合自動盤
工程数複数の機械に分かれる1台で完結
品質工程移動などで誤差が出やすい工程移動が無く安定しやすい
コスト工程が多く高くなりがち工程集約でコストダウン

 加工途中で機械を変える必要がないため、精度が安定しやすく、生産性も上がる。

グリーンメタルでのCNC複合自動盤活用

 当社では CNC複合自動盤を多数台稼働 させ、小径・小物の精密部品量産 を強みとしています。

  • 元々自動盤の強みである生産性の高さ
  • 複雑な加工も1台に工程集約
  • 工程集約することで品質が安定

 そして自動盤専業で加工し続けてきた経験と知見がグリーンメタルの競争力です。

次回もお楽しみに!

 CNC複合自動盤は一言でいえば、“自動盤とフライスを1台にまとめた万能加工機” でした。
 次回は「CNC複合自動盤の構造」についてわかりやすく解説します。お楽しみに!

ページトップボタン