
はじめに
みなさん、こんにちは!
今回からは「自動盤で使われる材料」について数回にわたって解説していきます。1回目は、そもそもどんな材料が使われているのか、全体像をつかむための導入回です。
棒材が基本
自動盤では「棒材(ぼうざい)」や「バー材」と呼ばれる長い棒状の材料を使って加工を行います。長い材料を回転させながら少しずつ送り出し、削って形を作ります。
その為、自動盤加工は連続加工を行うことが出来、量産性が高い加工方法なのです。

使われる材料の種類
自動盤で使われる材料には大きく分けて次の3つのカテゴリに分かれ、それぞれに特徴があります。
- 鉄系材料(快削鋼、炭素鋼、ステンレスなど)
鉄(Fe)を主成分とする金属材料です。強度が必要な機械部品などに使われます。 - 非鉄金属材料(真鍮、アルミ、銅など)
鉄(Fe)を主成分としない金属材料です。軽量性や電気伝導性、耐食性など様々な特徴を活かす場面で使われます。 - 樹脂材料(POM、ナイロン、PEEKなど)
合成樹脂(プラスチック)を原料とする材料です。軽量性や絶縁性などの特徴を活かす場面で使われます。

材料によって適切な加工方法を!
加工しやすい材料を使えば、工具の寿命も長持ちし、加工時間も短縮できます。逆に加工しにくい材料だとバリが出たり、寸法精度に影響が出ることもあります。その為、使用する材料によって加工方法に工夫が必要です。
グリーンメタルでは各種材料・材質に幅広く対応しています。加工が難しい(難削材)と言われる材料でもご相談ください!

次回もお楽しみに!
次回以降は、材料の種類別にもう少し踏み込んで解説していきます。
- 第16回:鉄系材料(快削鋼・炭素鋼・ステンレス)
- 第17回:非鉄金属(真鍮・アルミ・銅)
- 第18回:樹脂材(POM・ナイロン・PEEKなど)
- 第19回:材質ごとの条件とノウハウ
どうぞお楽しみに!