
はじめに
こんにちは!前回は鉄系材料についてご紹介しました。今回は鉄以外の金属、いわゆる非鉄金属の中で自動盤加工でよく使われる 真鍮・アルミ・銅 の特徴について解説します。
真鍮(しんちゅう)
- 特徴: 銅と亜鉛の合金で、黄金色の見た目が特徴的です。
- 加工性: とても優れており、バリも出にくく切削がしやすい。工具寿命も長めです。
- 用途例: 水道部品、ガス部品、時計部品、電気コネクタなど。
- メリット: 錆びにくく、外観も良いため見た目が重視される用途にも向いています。

アルミニウム(アルミ)
- 特徴: 軽くて強度があり、耐食性(サビにくさ) も優れた材料です。
- 加工性: 比較的加工しやすいが、グレードによっては粘りがあり工具に溶着することも。切削油や刃物選びが重要です。
- 用途例: 自動車部品、機械筐体、軽量パーツ、電子機器部品など。
- メリット: 軽量化が求められる分野で活躍。熱伝導性も高く放熱部品にも適しています。

銅(どう)
- 特徴: 電気・熱の伝導率が非常に高い素材。やや赤みのある外観。
- 加工性: 柔らかくて粘りがあるため、切削性はやや劣ります。刃物に素材が付着しやすいので注意が必要です。
- 用途例: 電気接点、ヒートシンク、端子類など。
- メリット: 導電性・熱伝導性が高いので、電子部品に最適です。

次回もお楽しみに!
非鉄金属は加工のしやすさや軽量性、導電性といった特徴を活かして幅広い用途に使用されます。素材の特性を理解して適材適所で選ぶことが効率的なものづくりに繋がります。
次回は非金属材料である「樹脂材」について紹介します!お楽しみに!