
はじめに
みなさん、こんにちは! 今回は自動盤の制御方式による分類である「カム式自動盤」と「CNC自動盤」についての概要を説明します。
カム式自動盤とは?
カム式自動盤は、機械的なカム(円盤状の部品)を使って軸や刃物の動きなどを制御する方式です。
特徴
● 加工する品種毎にカムを設計・製作する必要がある。
● 機械的な動作なので安定した量産加工が可能。
● 加工動作に無駄が無い様に設計されるので加工が早く、生産効率が高い。

CNC自動盤とは?
CNC(コンピュータ数値制御:Computer Numerical Control)自動盤は、コンピューターによって軸や刃物の動きなどを制御する方式です。
特徴
● プログラムを変更するだけで加工内容を変更できるため、複雑な形状の連続加工に向いている。
● 生産効率は動作が最適化されたカム式に比べると低い(バイトの移動を一つ一つ順に行う為)が、設定変更の柔軟性が高い。

まとめ
カム式自動盤 | CNC自動盤 | |
---|---|---|
制御方式 | カムによる機械制御 | コンピューターによる数値制御 |
得意な加工 | シンプルな形状の量産加工 | 複雑な形状の量産加工 |
変更のしやすさ | カムの交換が必要 | プログラム変更で対応可 |
生産効率 | 生産効率が高く、大量生産向き | 同形状品の加工をカム式と比較した場合は生産効率が高いとは言えない |
カム式は生産効率が高く大量生産向き、CNCは柔軟で複雑形状品の連続加工に強いという違いがあります。製品の形状や生産量に応じて適した方式を選ぶことが重要です。

次回予告
次回は、カム式自動盤についてもう少し詳しく解説します!お楽しみに!