第41回:【測定と品質管理】品質をデータで証明!検査成績のデジタル化

はじめに

 こんにちは!GMテクノロジー・ラボです。
 前回は製品表面の滑らかさを測る「表面粗さ」について解説しました。 他にも様々な検査がありますが、全ての検査を行って「これで合格!」……と言いたいところですが、実は「測って終わり」ではありません。
 今回は測定した数値をどのように管理してお客様の安心に変えているのか、「検査成績データのデジタル化」についてお話しします。

その製品、本当に合格ですか?

 グリーンメタルでは1日に何十万という数の製品が生産されます。 お客様のもとに製品が届いたとき、「この製品は本当に図面通りに作られているのか?」を証明するものがなければ安心して使っていただくことはできません。
 そこで必要になるのが「検査成績書(けんさせいせきしょ)」です。 これは「どの部分を測って、数値がいくつだったか」を記録した、いわば製品の「健康診断書」や「成績表」のようなものです。

デジタルデータと「紐づけ」

 以前はこれらの測定結果を紙に手書き、又はエクセルへ入力をし、お客様へ提出・保管していました。 しかしこの方法では転記ミスや入力ミスが発生する可能性がありました。グリーンメタルでは自社開発した検査システムを使い、測定器(マイクロメーターや画像寸法測定器など)の検査結果を自動的にデジタルデータ化しています。

 そして重要なのが、このデジタルデータが「製品現品(実際の製品)」と紐づけられていることです。
 例えば、製品が入った袋にロット番号(現品の製造番号)のQRコードが付いており、それを読み込むだけで「いつ、誰が測って、どこの寸法が何ミリだったのか」というデータが、パソコンの画面に呼び出せる仕組みになっています。

「追跡できる」という最大の安心

 このように製品とデータが完全にリンクし、いつでも履歴をさかのぼれる仕組みを「トレーサビリティ(追跡可能性)」と呼びます。
 例えば、万が一、お客様の工場で「この部品、少し圧入がキツイ気がする」という問い合わせがあった場合でも現品と紐づいた検査データをすぐに確認し、どこに原因があったのかをスピーディに特定・解決することができます。
 紙の記録を探し回る必要はなく、デジタルデータとして厳重に保管・管理されているからこそ、お客様からの絶対的な信頼を得ることができるのです。

自社開発の検査システム

 今回ご紹介した検査データのデジタル保管・管理システムはグリーンメタルが自社開発し、実現場で大活躍しています。現在外販を検討中ですので、その際はホームページでお知らせいたします。
 他社様の現場でもきっとお役に立てると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

次回もお楽しみに!

 「不可能を切削する」を掲げる私たちグリーンメタルですが、ただ削る技術がすごいだけではこの言葉は成立しません。
 「正しく測る技術」や「デジタルデータとして現品と紐づけ、確実に追跡する仕組み」など、様々な技術や仕組みを使って本当の精密部品は完成します。 全5回にわたる【測定と品質管理】シリーズ、お楽しみいただけたでしょうか?
 これからも日本のモノづくりを支える技術や工夫を分かりやすく発信していきます。次回の新シリーズもどうぞお楽しみに!

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