はじめに
こんにちは!GMテクノロジー・ラボでは、「機械加工」の世界をわかりやすく紹介していきます。第1回目の今回は、「機械加工ってそもそも何?」という基本的な疑問からスタートします。言葉を聞いたことがあっても、実際に何をするのか分からない方も多いかもしれません。では日常の例を交えながらその世界を見ていきましょう。
1.機械加工とは何か?
機械加工は金属やプラスチックなどの素材を、削ったり穴を開けたりして形を作り出す工程のことです。実は私たちの身の回りには機械加工で作られたものがたくさんあります。
例えば、あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、車や電化製品など、細かな部品が集まってできています。その部品を作るのが、まさに「機械加工」なんです。
2.身近な製品の中の機械加工
具体的にどんなものが機械加工で作られているか見てみましょう。
スマートフォン
スマートフォンには金属や樹脂の部品が使われていますが、特にボディや特殊なネジなどの精密部品は、機械加工で作られているものがたくさんあります。
自動車
車には多くの金属部品が使われていますが、やはり機械加工で作られているものがたくさんあります。高い精度が求められるため、ミリメートルのさらに細かい単位で寸法が管理されています。
医療機器
人の命を支える医療機器も機械加工なしでは作れません。特に手術や検査で使用する精密な機器、インプラント用の部品は、非常に高精度な加工技術によって作られています。
3.機械加工の種類
機械加工には、主に次の加工方法があります。今後このシリーズの中で詳しく説明しますが、ここではいくつかの加工方法を少しだけ紹介します。
切削加工(せっさくかこう)
切削工具を使って材料を削り、形を作る方法です。旋盤やフライス盤と呼ばれる機械で行います。
旋削加工(せんさくかこう)
切削加工の中の一つで、回転する材料を削って形を作る方法です。円柱形の部品を作るのに適しています。たとえばネジやシャフトなどがこの加工方法で作られます。
旋削(せんさく)の「旋」は「旋回(せんかい)」、「旋風(せんぷう)」、「螺旋(らせん)」などの「旋」で、ぐるぐる回ることを意味しています。
今後のGMテクノロジーラボで詳しく取り上げますが、「旋盤(せんばん)」は旋削加工をする機械の名称です。
穴開け加工
これも切削加工の一つですが、ドリルを使って材料に穴を開ける方法です。ボルトやネジを取り付けるための穴を開けるときなどに使われます。
4.なぜ機械加工が重要なのか?
機械加工はただ形を作るだけではなく、製品の「精度」や「品質」に大きな影響を与えます。スマートフォンが手にぴったりフィットするのも、車のエンジンが滑らかに動くのも、すべては正確に加工された部品が組み合わさっているからです。
さらに、機械加工は私たちの生活の中で見えないところで活躍しています。高品質な製品を生み出すためには、高精度な加工が必要です。そのため、多くの産業で機械加工はなくてはならない存在なのです。
まとめ
機械加工は身近な製品を作るための重要な技術です。自動車、スマートフォン、医療機器など、私たちの生活を支える多くの製品が、この加工技術によって作られています。次回もぜひお楽しみに!